猫のいる生活

深夜の運動会

ドタバタという物音で覚醒。

私が起きたことをすかさず察知して、
トタトタトタ…と階段を駆け上がる音がしたと思ったら、
にゃ~ぉと枕元にやってきて、ごろんと寝転んだりスリスリしたり…。

「遊んで」のポーズである。

いつも起こされるのは3時半頃なのだが、
今日は時計をみると2時50分…
「今日は随分早いですねぇ…ぴりかさん…」

夏至が近いこの時期、3時をまわると明るくなってくる。

薄暮時と明け方は、彼女にとって最も活発な時間…
一人遊びで激しく狩ごっこをする毎日である。
そのせいか、最近は随分とバランス感覚が良くなって、
不安定なところも上手に歩けるようになった。

彼女の猫らしく誇り高い姿を見ると、なんだか嬉しい。
せっかく猫に生まれてきたのだから、
飼い猫でも一人前の野良に劣らず猫らしくあってほしい。

まぁ、生涯この家の中でしか暮らせないのかと思うと
複雑な心境ではあるのだが…。

そろそろ、カーテンを開けてほしがる時間だ。
外はかなり明るくなった。

いつもはこちらが眠くて相手ができないので、
彼女もあきらめて寝てしまうようだが、
今日は起きちゃったのでサービスしようか。

一度思い通りにしてあげると
明日からまたしばらく大変だけど…

カーテンを開けて、明るい朝を楽しみながら、
もう少し寝るとしようか。

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